ベトナムという国名を、聞いたことがある人はほとんどだと思いますが、ベトナムの正式名称はご存知でしょうか?
ベトナムの正式名称は、ベトナム社会主義共和国です。
本記事では、ベトナムの正式名称の由来や歴史を紹介します。
ベトナムの正式名称は?
ベトナムの正式名称は、「ベトナム社会主義共和国」です。
ベトナム語で「Cộng hòa Xã hội chủ nghĩa Việt Nam」と表記します。
ベトナムは1884年にフランスの植民地になりましたが、1945年にベトナム民主共和国として独立宣言します。
インドシナ戦争、南北分離、ベトナム戦争などを経て、1976年にベトナム社会主義共和国が成立しました。
ベトナムの正式名称を英語で言うと?
ベトナムは英語で「Socialist Republic of Vietnam」と言います。
Socialistは社会主義者、Republicは共和国、Vietnamはベトナムという意味です。
ベトナムの正式名称の由来
19世紀初めに、グエン朝がベトナム全土を統一し、国名を「越南(ベトナム)」としたのが由来です。
ベトナムのベトは越、ナムは南であり、越国南方の地という意味になります。
ベトナムの正式名称の歴史
阮福暎(げんふくえい)という者が、ベトナムの地を統一したことでベトナムが誕生しました。
フランス人宣教師のピニョーの軍事支援を得て、現在のベトナムの地を収めて行きました。
ベトナムを統一した阮福暎は、当時の中国である清国に戦勝を報告し、冊封を求めます。
冊封とは、小さな国が大きな国と君臣関係を結び、領土の安全や権利を保証してもらう交渉です。
ここでは、小さな国はベトナムであり、大きな国が清国です。
清国の皇帝である嘉慶帝(かけいてい)は、阮福暎を王と決め、国名を越南(ベトナム)と定めました。
王となった阮福暎は、嘉隆帝(かりゅうてい)と名乗ります。
最初は国名を南越と求めましたが、南越は中国の紀元前の時代に既に決められていた国名であり、認められませんでした。
これが、大まかなベトナム誕生の歴史になります。
ベトナムの正式名称まとめ
ベトナムの正式名称は、「ベトナム社会主義共和国」であり、英語で「Socialist Republic of Vietnam」と言います。
インドシナ戦争、南北分離、ベトナム戦争などを経て、1976年にベトナム社会主義共和国が成立しました。
ベトナム自体は、阮福暎(げんふくえい)という者がベトナムの地を統一したことで誕生しました。
原型は「越南(ベトナム)」という文字であり、越国南方の地という意味です。