静寂の中で囁かれる言葉、穏やかに動く手の動き、紙をそっとめくる音。
これらの微細な音や動きが、なぜ私たちの心をくすぐり、心地よい“ゾワゾワ”感を引き起こします。
この独特な感覚世界を表す言葉「ASMR」。しかし、この言葉の正式名称をご存じでしょうか?
本記事では、ASMRの正式名称や、それを名付けた人物にスポットを当てて紹介します。
ASMRの正式名称は?
ASMRの正式名称は「Autonomous Sensory Meridian Response」です。
それぞれの単語の意味は、以下の通りです。
- Autonomous = 自律的な
- Sensory = 感覚
- Meridian = 絶頂
- Response = 反応
これらを合わせて、日本語では「自律感覚絶頂反応」と表現されます。
ASMRの正式名称の由来は?
先ほども触れたとおり、ASMRの正式名称である「Autonomous Sensory Meridian Response」は、それぞれ「自律的」「感覚」「頂点」「反応」を意味する言葉から構成されています。
分かりやすく言うと、特定の刺激によって、脳が快感を覚えている状態のことです。
この用語は、特定の音やビジュアルが引き起こす、心地よい「ゾワゾワ」感や「チクチク」感を表現するのに使用されています。
ASMRの正式名称の歴史は?
ASMRという現象自体は、多くの人々が長い間体験していましたが、この特定の感覚を指す具体的な言葉や定義は存在しませんでした。
2010年になると、ジェニファー・アレンが「ASMR」という用語を提唱しました。
実はASMRの名称が確立される前、いくつかの異なる名称が提案されていました。
例えば、“Attention Induced Head Orgasm”(AIHO)、”Attention Induced Euphoria”(AIE)、”Attention Induced Observant Euphoria”(AIOEU)などがありました。
これらの名称は、ASMRの経験を異なる視点から表現しようとしていましたが、最終的にジェニファー・アレンが提唱した「ASMR」が広く受け入れられることとなりました。
ASMRという言葉が広まることで、YouTubeなどのプラットフォームでASMRコンテンツが増え、多くのクリエイターがASMRビデオを制作するようになりました。
現在では、ASMRは国際的に認知される現象となり、科学的な研究も進められています。
asmrの正式名称を決めたのはだれ?
ASMRの正式名称”Autonomous Sensory Meridian Response”の提唱者は、アメリカ人女性ジェニファー・アレンです。
彼女はASMRに特化したウェブサイト「ASMR UNIVERSITY」の創設者でもあります。
ジェニファー・アレンは、ASMRがまだ一般にはあまり知られていなかった2010年頃、自身もASMRの経験者であったことから、オンラインコミュニティを設立しました。
彼女はASMRについての認識を広め、研究を促進するために、このコミュニティを通じて情報共有の場を提供し、多くの人々と経験を共有しました。
ASMRの正式名称まとめ
ASMRの正式名称は「Autonomous Sensory Meridian Response」です。
この特定の刺激によって得られる心地よい感覚を指す言葉は、ジェニファー・アレンによって提案されました。
彼女が運営する「ASMR UNIVERSITY」を通じて、この用語は広く普及しています。
この記事を通じて、あなたもASMRに興味を持っていただけたら幸いです。