皆さんは、ATM(自動現金支払機)の正式名称をご存知でしょうか?
ATMは私たちの生活に欠かせない存在ですが、その正式な名称については意外と知られていないものです。
本記事では、ATMの正式名称について探求していきます。
正式名称の由来や歴史、そして名称を決めた背景について詳しく解説することで、ATMの正体に迫ります。
ATMの正式名称は?
ATMの正式名称は「Automated Teller Machine」です。
この3つの単語の頭文字を合わせて、ATMと呼ばれています。
「Automated Teller Machine」を日本語訳にすると、以下のようになります。
- Automated – 自動化された
- Teller – 銀行の窓口係員
- Machine – 機械
直訳にすると「自動化された窓口機械」という意味になります。
ATMの正式名称の由来は?
ATMの正式名称である「Automated Teller Machine」は、銀行の窓口業務(Teller)を自動化(Automated)した機械(Machine)という意味合いから名付けられました。
従来、銀行の窓口で行っていた入出金などの業務を、この機械が自動で行うことからこの名前が付けられました。
ATMの正式名称の歴史は?
ATMは、1967年にイギリスのバークレイズ銀行のエンフィールド支店で導入されました。
初期のATMは、現在のような多機能ではなく、主に現金の引き出しのみを目的としています。
この現金の引き出しのみができる機械はキャッシュディスペンサー(CD)と呼ばれます。
その後、技術の進化とともに、入金、振り込み、残高照会などの機能が追加されていきました。
正式名称の「Automated Teller Machine」は、この初期の段階から使用されています。
そのようなATMがどのような変遷を辿ってきたのか、振り返ってみましょう。
ATMの起源は1960年代に遡ります。欧米では、週休2日制の導入が進められており、土曜日も現金の引出しが
できなくなるという問題が発生しました。この問題の解決策として、キャッシュディスペンサー(CD)が
考案されました。世界初のCDは1967年に英国のデラルー・インスツルメント社によって開発されました。
日本では、1969年に住友銀行(現・三井住友銀行)が立石電機(現・オムロン)と提携して日本製の
キャッシュディスペンサーを導入しました。これは、梅田北口支店と新宿支店に設置されました。
また、1970年には三井銀行がデラルー社のCDを導入し、東京数寄屋橋支店の外壁に設置しました。
1970年代に入ると、日本の銀行業界はオンライン・リアルタイム・システムの構築に取り組みました。
これにより、銀行の本支店間をコンピューター回線でつなぎ、即時に取引情報を共有することが可能と
なりました。
1977年に日本で初めてのATMが導入されました。これにより、預金や送金業務も自動化され、
銀行の窓口業務が大幅に簡素化されました。
1982年には、沖電気工業によって開発された還流型ATMが登場しました。
このATMは、紙幣を再び支払いに使用できるという特徴を持ち、現金の回転効率を大幅に向上させました。
現在では、ATMは銀行だけでなく、コンビニエンスストアやショッピングモールなど、様々な場所に
設置されています。
また、インターネットやスマートフォンを利用したオンラインバンキングの普及により、
ATMの役割も多様化しています。
ATMの正式名称を決めたのはだれ?
ATMの正式名称「Automated Teller Machine」は、初めてATMを開発・導入した銀行や関連する金融機関によって名付けられました。
この名称は、国際的にも認知されており、多くの国で共通の名称として使用されています。
ATMの正式名称まとめ
ATMの正式名称は「Automated Teller Machine」で、銀行の窓口業務を自動化した機械という意味を持っています。
この名称は、ATMが初めて導入された1960年代から使用されており、その背景には銀行や金融機関の歴史が
あります。
初期のATMは単に現金を払い出すだけの機械で、キャッシュディスペンサー(CD)と呼ばれていました。
次回ATMを利用する際には、その背景や歴史を思い出してみてくださいね。