シンプルだけど飽きのこない、素早く調理できてお値段もお手頃な「食パン」
メロンパンやカレーパン、チョココロネなどパンの種類はたくさんありますが、
朝食のパンといえば食パンではないでしょうか。
最近は、高級路線のものからオーガニックなものまでたくさんの種類があり、
また、ジャムやバターなどにより、そのときの気分によって味つけも変えられ、幅広い味わいを楽しめますよね。
そんな食パンの正式名称について、気になったことは無いでしょうか?
カレーパンもメロンパンも食べるパンなのに、食パンだけなぜ「食パン」とよばれるのでしょうか。
そんな不思議なネーミングの「食パン」について、正式名称や由来について解説していきます!
食パンの正式名称は?
食パンの正式名称ですが、実はいろいろな説があり正解が無い、というのが今のところの答えになります。
では、現在考えられている正式名称は
・本食パン
・主食パン
の2つになります。
また上の2つの正式名称の説以外にも「食パン」と名付けられた理由には様々な説があります。
それぞれの正式名称や「食パン」と呼ばれている由来を紹介していきます。
食パンの正式名称の由来は?
では、それぞれの名称の由来について解説していきます。
主食パン
その名の通り主食用のパンが由来になっています。
1543年に日本にパンが伝来しましたが、鎖国により日本でのパン作りは細々としか続きませんでした。
1843年に戦争時の兵糧として、米のような炊飯調理が不要で持ち運びが簡単な乾パンが作られ、再びパンに脚光が浴びました。
その後、1875年には銀座木村屋の「あんパン」が大ヒットし、そんな菓子パンと区別するために、米のように食べられる主食用のパンとして「食パン」が名づけられたという説です。
本食パン
第二次世界大全以前のパン職人は食パンのことを「本食パン」「本食」と呼んでいたそうです。
これは、食パンが「西洋料理のもととなる食べ物」という意味を込めていたとのことです。
上記以外にも、「食パン」の由来として、以下の3つの説もあるようです。
消しパンとの区別
美術のデッサンでは、消しゴムの代わりに食パンが使用されています。
この食パンのことを「消しパン」と呼んでいるため、
食べるためのパンとして食パンと呼んでいる、という説です。
酵母に食べられたパン
パンは、酵母の働きによって生じる炭酸ガスにより、ふんわりとした触感に仕上がります。
その炭酸ガスで生じた穴が、まるで酵母に食べられたように見えることから「食パン」とついた説です。
フライパンとの区別
調理道具である「フライパン」の「パン」と区別するために、
食べるためのパンを「食パン」と呼んだ説です。
食パンの正式名称は2通り
普段何気なく食べている食パンですが正式名称やその由来がたくさんあることに驚きですよね!
食パンの長い歴史の中で、かかわってきた方たちのたくさんの思いが込められているんですね。
シンプルだけど奥深い、まさに食パンそのものを表しているようです!