みなさん、世界で一番広い国をご存じでしょうか?
それは、ユーラシア大陸の約30%を占める「ロシア連邦(通称ロシア)」になります。
その大きさ約1700万km2であり、日本が45個も入る大きさなんだとか!
そんな「ロシア連邦」ですが、1991年までロシアを含む周辺国が「ソ連」と呼ばれていたことをご存じでしょうか。
ソ連は、1922年12月に成立、1991年12月に消滅し、ロシア含めて15の国家が独立(誕生)しました。
今回は、ソ連の正式名称・由来について解説していきたいと思います。
ソ連の正式名称は何?
ソ連の正式名称は「ソビエト社会主義共和国連邦」になります。
こちらを省略して「ソ連」と呼ぶようになったんですね。
1922年から1991年までユーラシア大陸北部に存在し、15の共和国が集まった連邦国家でした。
ソ連の約半数はロシア人であり、首都はモスクワにありました。
1990年以降、ソ連崩壊と共に15の国家が独立(誕生)しました。
ソ連から独立した国家は以下のとおりです。
1.アルメニア 2.アゼルバイジャン 3.ベラルーシ 4.エストニア
5.ジョージア 6.カザフスタン 7.キルギス 8.ラトビア 9.リトアニア
10.モルドバ 11.ロシア 12.タジキスタン 13.トルクメニスタン
14.ウクライナ 15.ウズベキスタン
ソ連の正式名称の由来は?
ソ連の正式名称である「ソビエト社会主義共和国連邦」の由来は、
「ソビエト体制の社会主義共和国の同盟」からきています。
なんだか難しそうな由来ですね。わかりやすく解説していきます。
ソビエト体制:ロシア語で評議会の意味。
1905年のロシア革命で初めて「ソビエト」とばれる労働者の代表機関が生まれました。
社会主義:平等を目指し、社会が弱者を守るべきだとする思想
共和国:君主(王様、帝)を置かない共和制を体制としている国のことです。
国民により選ばれた大統領や首相が国家元首となっている国が共和国にあたります。
同盟:国家・団体・個人などが同じ目的のために同じ行動をとるように約束すること。
ソ連は15個の共和国が同盟関係にありました。
ソ連の正式名称を英語で書くと?
ソ連の正式名称を英語で書くと、Union of Soviet Socialist Republics、
略称として頭文字をとった「USSR」という表記もあります。
それぞれの単語の意味は
Union :同盟
Soviet:ソビエト
Socialist:社会主義
Republics:共和国
となり、正式名称である「ソビエト社会主義共和国連邦」という意味になります。
ソ連の正式名称まとめ
今回は、ソ連の正式名称が「ソビエト社会主義共和国連邦」であることと、その由来や英語での名称について解説いたしました。
ソ連は1922年から1991年の70年しか存在しませんでしたが、当時も現在同様に強国であるアメリカ合衆国と双璧をなす存在として、良くも悪くも世界に多くの影響を与えてきました。
この記事をきっかけに、ソ連誕生から崩壊までの様々な歴史的な悲劇など学んでみてはいかがでしょうか。