バンコクの正式名称は?覚え方や長い理由を紹介

東南アジアの旅行が最近注目されてきており、海外旅行に選ぶ方も多いのではないでしょうか?

中でもタイは、ご飯も美味しく日本人の観光客も多い印象があります。

そんなタイの首都バンコクですが、実は「バンコク」が正式名称ではないことをご存知でしょうか?

今回は、バンコクの正式名称とその覚え方や理由について、詳しくまとめてみました!

この記事を読んだ後にタイに旅行に行くと、より旅行を楽しむことができるかもしれません!

目次

バンコクの正式名称は世界一長い?

バンコクの正式名称は、世界一長いと言われています。

その正式名称とは「クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット」です。

タイ語で表記をすると以下の通りになります。

กรุงเทพมหานคร อมรรัตนโกสินทร์ มหินทรายุธยา มหาดิลกภพ นพรัตนราชธานีบูรีรมย์ อุดมราชนิเวศน์มหาสถาน อมรพิมานอวตารสถิต สักกะทัตติยวิษณุกรรมประสิทธิ์

https://bangkokfudosan.jp/column/344/

タイ語で、11言語の121文字と、都市の名前とは思えないくらいの文字量です。

この正式名称の意味を日本語に訳すと、以下のようになります。

天使の都 雄大な都城 帝釈天の不壊の宝玉 帝釈天の戦争なき平和な都 偉大にして最高の土地 九種の宝玉の如き心楽しき都 数々の大王宮に富み 神が権化して住みたもう 帝釈天が建築神ヴィシュカルマをして造り終えられし都

https://www.thailandtravel.or.jp/

長すぎて、覚えるのにも一苦労しそうですね。

現地で、実際にこの正式名称は使われているのでしょうか?

実は、現地のタイの方も正式名称を覚えていない方がほとんどのようで、タイでは最初の部分のみをとって「クルンテープ」(天使の都)または「クルンテープ・マハナコーン」と呼んでいます。

バンコクの正式名称が長いのは、詩を詠っているから?

引用:https://pixabay.com/ja/images/search/%E3%82%BF%E3%82%A4-%E3%83%90%E3%83%B3%E3%82%B3%E3%82%AF/

バンコクの正式名称は世界で一番長く、タイの方でも全て覚えるのは困難です。

それではなぜ、バンコクの首都名はこれほどまでに長くなってしまったのでしょうか?

その理由は、正式名称は詩を詠っているからなのです!

1782年に先代の王が処刑され、その次に王を継いだのがラーマ1世です。

新しく王朝を建てるために、ラーマ1世は首都であるトンブリーからチャオプラー川を挟んだ対岸の地に都を遷しました。そこが、現在のバンコクがある場所となります。

ラーマ1世は、遷都する際にバンコクを思い詩を詠んだそうで、この詩がそのままバンコクの首都名となりました。

その後、国際的には「バンコク」という名称になりましたが、バンコクと正式名称である「クルンテープ…」は、全く似ていない言葉です。

なぜバンコクという名になったのでしょうか?

バンコクという名称になったのは、「バーンマコーク」という言葉が訛ったものだそうで、「バーンマコーク」とは、「アムラタマゴノキ(植物の名)の水の村」という意味となります。

現在、私たち日本人を含めた外国では、「バンコク」を国際的名称として使い、英語表記も「Bangkok」となっています。

しかし、儀式的名称は正式名称「クルンテープ…」となるため、タイで儀式が行われる際は、正式名称を使用するそうです。

バンコクの正式名称の覚え方は?歌に乗せると覚えやすい?

とても長いバンコクの正式名称ですが、先述したようにタイの方でも全部覚えている人は少数です。

実は正式名称の覚え方があるそうで、それが歌に乗せて覚えるというものです!

1982年に「アサニー・ワサン」というタイで有名なロックバンドが、「クルンテープ・マハーナコーン」という歌をリリースしました。

この楽曲は、バンコクの正式名称をひたすら繰り返しているだけの歌となります。

聞いてみると、延々と正式名称を繰り返しているだけなので、変わった曲なのですが、なぜか中毒性があります。

しかし、バンコクの正式名称を覚えるためには良いようで、タイでは小学生が覚えるために授業で使われていたりするそうなんです!

正式名称を覚える際には、こちらの歌に合わせて覚えてみてはいかがでしょうか?

2022年にバンコクの正式名称が変更になった?

今回は、タイの首都であるバンコクの正式名称と、その背景や覚え方についてご紹介してきました。

バンコクには正式名称があり、この名称は「世界一長い首都名」と言われています。

そして、タイの現地では、正式名称の最初の部分を取り「クルンテープ」または「クルンテープ・マハナコーン」と言われています。

そんなバンコクですが、2022年に国際的名称が変更になるとタイ政府が発表しました。

なんと、バンコクの英語名称を「クルンテープ・マハナコーン」に変更となったそうなんです!

英語表記も「Krung Thep Maha Nakhon; Bangkok」から「Krung Thep Maha Nakhon; (Bangkok)」に改められました。

今は、海外での混乱を阻止するため「クルンテープ・マハナコーン」と「バンコク」の両名を使用することができるそうですが、そのうち「クルンテープ・マハナコーン」を正式名称にするかもしれません。

もしかしたら、将来は皆さんもタイの正式名称を覚えなければいけない時が来るかもしれないです。

その際は、ぜひ今回ご紹介した歌などを使って、正式名称を楽しく覚えてみてくださいね!

目次