ポテトチップスやグラタンなど、幅広い料理で愛されるじゃがいも。
しかし、じゃがいもの正式名称をあなたはご存じでしょうか?
実は、この「じゃがいも」という名称には秘密があります。
この記事では、じゃがいもの正体とその正式名称について詳しく解説します。
じゃがいもの正式名称は?
じゃがいもの正式名称は「馬鈴薯」といいます。
読み方は「ばれいしょ」です。
「薯」には「いも」の意味があります。
それにしても、「馬」の「鈴」に「薯」と書いて、馬鈴薯つまりじゃがいもを意味するのか不思議ですよね。
なぜ、このような漢字を使うことになったのでしょうか?
じゃがいもの正式名称の由来は?
じゃがいもの正式名称である「馬鈴薯」という名前の由来には諸説ありますが、一つの説としては、馬鈴薯の形状が馬の鈴に似ていることから、この名がついたとされています。
中国の文献『松渓県志』にも「鈴の如し」という表現があり、この説を裏付けています。
じゃがいもの正式名称の歴史は?
「馬鈴薯」という言葉は、中国語に語源があります。
中国の書物『松渓県志』には、要約するとこのように書かれています。
「馬鈴薯は、樹によって葉を生み出します。掘り起こすと、ほぼ鈴のような形でそれぞれ大きさも違います。色は黒く、丸く、味は苦甘いです」
しかし、この文献で解説されている「馬鈴薯」は、本来はマメ科のホドイモに関するものでした。
実は、小野蘭山という人物がこれをじゃがいもと誤解して紹介したため、馬鈴薯=じゃがいものことだと同一視されるようになりました。
まさかの勘違いが原因だったとは驚きですよね。
じゃがいもの正式名称を決めたのはだれ?
じゃがいもの正式名称を「馬鈴薯」と呼び始めたのは、本草学者の小野蘭山です。
彼は1808年に出版された『耋筵小牘』の中で、馬鈴薯をじゃがいも(当時の呼称はジャガタライモ)として解説しました。
このことから、じゃがいもは「馬鈴薯」と呼ばれるようになったとされています。
じゃがいもの正式名称まとめ
じゃがいもの正式名称は「馬鈴薯」といい、馬に付いてる鈴に似ていることからこの名前になりました。
じゃがいもは、その美味しさや栄養価から、世界中で愛される食材です。
さまざまな料理に活用され、私たちの食卓を彩っています。
ぜひ、正式名称を知った上でじゃがいもを楽しんでみてください。